私のスキルで応募できた海外ボランティア「日本語パートナーズ」応募用紙はどうやって書くの?提出書類は何が必要?

2021年6月14日

4ヶ月間のフィリピン語学留学から日本へ戻り、休職していた以前の会社でまた働いていた私ですが、なんだか今までと同じ日常に違和感を感じることが多くなっていきました。

そんなとき掲げた次なる挑戦は、「海外で働くこと」。
そして、見つけたのが、「日本語パートナーズ」です。

日本語パートナーズとは?

日本語パートナーズは、国際交流基金のプログラムで、アジアの中高生の日本語の授業のアシスタントや、日本文化の紹介をすることを目的としています。
私が思う、このプログラムのいいところは、応募要件がそれほど難しくないところで、ホームページには以下の3点が挙げられています。

  • 満20歳から満69歳で日本国籍を有する方
  • 日常英会話ができる方
  • 派遣前研修(約1ヶ月間)に全日程参加できる方 など

なんですが、国によっては、大卒(学士)の資格や、大学在学中(学士を取得できる機関に所属していること)が必要なこともあります。

ちなみに、フィリピンの応募要件には、学士に関する記載はなかったので、私でも応募できました。

興味のある方は、日本語パートナーズのホームページをご覧ください。
ただ、現在はコロナウイルス感染拡大の問題で、残念なことに、派遣を一時中止している状況です。
また、このような国際交流が普通にできる世の中に戻ってほしいものですね。

→2021年5月から、2022年派遣の募集が再開しましたね!応募を検討されている方のご活躍をお祈りしています!

この要件を見て、すぐに応募を決めた私ですが、なかなか大変だったのが、応募書類を作成することでした。

応募書類、どうやって書いた?

まず応募にあたって、ネット上で応募受付をします。
そうすると、メールが来て、応募用紙をダウンロードできるという流れになります。

応募用紙は、Word版とPDF版があるので、PC入力でも、手書きでも対応できました。
ちなみに私は、事務をしていたのでWordも普通に使えたのですが、印刷して1行に収まりきってなかったら、また印刷をやり直して……みたいなのがイヤだったので、手書きにしました。

記入項目は、ありのままを書く基本的なところは、学歴、職歴、言語スキル、日本語教育スキル、海外渡航歴などです。

で、考えて書くのが大変だったのが、応募理由、活動にあたっての心構え、活かせる特技、終了後にこの経験をどう活かしたいか、というところです。

応募理由は、A4で、ほぼ1ページ書きました。
私の場合は、留学でフィリピンに滞在していたことがあったので、そこらへんのことを織り交ぜながら、フィリピンのことをもっと知りたいということを押し出しました。

活動にあたっての心構えでは、日本語パートナーズの募集要項に「求める人材・適性」という項目があるので、それに沿ったことを自分なりの言葉で書いていくといいのではないかと思います。

次は、活かせる特技ですね。
これは、はっきり言って、ありませんでした(笑)。でも、絞り出すしかありません。
そこで、小学生の時に習っていた書道のことや、ドラマの大奥が好きだっただけで歴女風にしたり、ただのおにぎり好きをいいことに一緒に作りたいなど、そういうことをネタにしました。

そして、終了後にこの経験をどう活かしたいか、ですね。
その当時は、英語熱がまだ高かったため、将来幼児に英語を教えたいと思っていました。
なので、そのあたりのことや、SNSや周りの人にフィリピンについて、たくさん話して知ってもらいたいという主旨のことを書きました。

この3項目
・活動にあたっての心構え
・活かせる特技
・終了後にこの経験をどう活かしたいか

でボリューム的には、A4の1ページにおさめるカンジでした。

その他の提出書類も、まだまだある……

応募用紙一式は、とりあえず、終わったとして……。

でも、揃えなければならない書類がいくつかあります。
最終学歴の卒業証明書、在職証明書、推薦状を、各1通ずつです。

最終学歴の卒業証明書は、自分の通っていた学校に連絡です。
この時点では必要ないのですが、合格して派遣が決まった際には、現地学校に提出するために英語の卒業証明書も必要になったので、再度、学校に手配した覚えがあります。
もし、余裕がある方は、日本語バージョンと英語のバージョンを用意しておいてもいいかもしれません。
1通いくらかと、送料がかかる場合がありますので。

在職証明書は、今いる会社に発行してもらいます。
私の場合は、このボランティアに応募するから退職すると、会社側に宣言していたので、発行してもらうことは簡単だったのですが、会社には言わずに応募したい人など、様々な事情の方がいるかと思います。
そういう方は、在職証明書の代わりに、推薦状2通で代用できます。

そして、推薦状ですね。
これが、いちばん悩みました。誰に描いてもらえばいいの?ってカンジです。
初めは、当時の会社の上司にお願いしようとしましたが、「オレ、キミのこと、仕事のこと以外知らないけど?」と言われ、「おい!」とツッコミを心の中で入れつつ、「確かにそうだ」と思いました。
そこで、入社当時から仲良くしていた同い年の同僚にお願いしました。
この同僚、私よりも1年遅く中途入社してきたのですが、とてもしっかりしていて頼れる存在。
お願いすると、「こういうの、書いたことないけど、やってみる」と言ってくれ、出来上がったものを読ませてもらうと、涙がでるくらい感動モノの内容でした。
ああ、彼女に頼んでよかった、心からそう思いました。
推薦状を書いてくれる人の肩書なんかは関係なく、やはり、自分をよく知っている人に書いてもらうことが大事です!

書類選考通過後にもある提出書類

応募書類を郵送して、約3週間ほどで、結果がメールで送られてきます。
そこで、見事に書類選考を通過すると、喜んでいるのも束の間、約1ヶ月というタイトなスケジュールで、次の書類を提出しなければなりません。

和文と英文の履歴書と、健康診断書です。
こちらは、それぞれ指定の様式なので、履歴書はそれに記入して、健康診断書は紙を印刷して病院に持っていき、記入してもらいます。

書類提出までに約1ヶ月あるので、履歴書のほうは余裕があるのですが、問題は健康診断書です。
何が問題かと言うと、健康診断の予約がなかなか取れないことです。
大きい病院や健診センターでは、企業の大口予約でいっぱいなのか全然予約が取れません。
小さなクリニックでも、すぐには取れませんでした。
そして、悪いことに、書類選考の結果が12月20日前後に来るので、ちょうど年末年始休業にあたってしまい、予約ができない……。

私は、知り合いが事務で働いているクリニックに何とか予約をねじ込んでもらえましたが、あとからパートナーズの同僚に聞くと、やはりみんな苦労したみたいなので、応募する時点で書類選考の結果日以降で予約だけしておいてもいいかと思います。
残念なことにもし書類選考に通らなかった場合は、キャンセルすればいいのかなと思いますので。

あと、健康診断って、わりと金額が高いので、その出費を考えておいたほうがいいと思います。
私の場合は、15,000円くらいでした。

というわけで、10年以上同じ会社に勤めていた私は、こういった書類を作成するのも久しぶりで、書類を書き終えただけでも達成感を感じていました。
でも、本番はここからです!
このあとも、日本語パートナーズのことについて、書いていきたいと思います。

日本語パートナーズについての記事がほかにもありますので、こちらのカテゴリから読んでみてください。

また、思うこと(コラム)にも日本語パートナーズでの体験に基づくお話を書いていますので、読んでみてください。